野口芳宏先生1日たっぷり

1「音声言語の力をつける討論の授業」
〜俳句を題材に〜

2 心の教育「戦後教育の功罪」

3 「教師の人間修養」
〜教育公務員特例法と教育基本法を中心に〜


・分からない、困ったという子どもが何のためらいもなく手を挙げられる教室づくりを。

・挙手指名システムはダメ。手を挙げた子だけで授業が進行する。

・変容を喜び合う教室、祝福される教室づくりを。
 

・ノートに自分の考えを書かせるのはよい。全員が作業をすることが大切。

・発言は端的の余分な要素を入れない指導を。

・国語の授業では時として教師が解を持たず授業をしている。これではダメだ。

・発言しない教室はないという信念を持っている。発言は4種類。音声発言、ノート発言、表情発言、音読発言。

・討論は相手の論の中にある否を付くことである。矛盾、飛躍、独断を付く。論破する力が付けさせることがこれからは特に必要である。

・異質の情報にふれて自分の情報を修正することが大切。

・知的正義感が低いクラスはダメ。論議させてもだめ。どっちでもいいや、という雰囲気になってしまう。

・立場を決めさせること。立場を決めるから関心が生まれるのだ。常にどちらかにたって、主体的に自分の判断を述べさせる。

・立場を決めさせるには「小刻みなノート作業」が有効である。

・教育界にはしゃれた言葉が押し寄せてくる。例えば「いじめを無くす」。いったいどこにいじめのない世界があるのだ。いじめに負けない強い心を育てることの方が大切ではないか。

・世の中を困らせているのは頭が良くても道徳の落ちこぼれが悪いことをしている。

・心とは行動を起こすための「判断」「価値観」を支える「人生観」である。人生観を高めようとする教育をしたい。

・研修は「研究」と「修養」。研究は好きだが修養はしない。研究は他者改造、修養は自己改善。

・進みつつある教師のみ他人を教える権利あり。心の教育の点では「教師は影響者」であるべきである。

・その人でないとできない道徳「担任道徳」もしてほしい。子どもに語れる体験、本音、実感がない教師に教えてもらって子どもは幸せなはずがない。